- Part 101-110
- Part 111-120
- Part 121-130
- Part 131-140
- Part 141-150
PART 141: Vagrant Cherryblossom-Plum[]
キミは……、長義の。さすが、華やかで……うん、強き良き刀だ
長船の主流派であるあなたに、そのように面と向かって言われてしまうとね
急にごめんね。備前長船の中で同じく相州伝の流行りを取り込んだ刀に声を掛けられたから、ついはしゃいでしまった。おつうにも、一言多いってよく言われるけど
そんなことないよ。兼光が相伝備前の始まりのように扱われることも、刀工の系譜も、それに正宗十哲の括りだって、後世の人による憶測や分類の結果でしかない、とも言える
刀工として後に出てきた長義も、相州伝に美を見出した先達にそのように言われたら喜ぶだろう
山姥切長義だ。そうか、上杉……いや、直江兼続の刀か。それはまた難儀だな
PART 142: Admiration and Reality[]
その昔。この国の人は、虎の絵をたくさん描いた。見たこともないのに
なぜ、猫と虎が似ているとわかるのか。見たことがないのに
かの謙信公の幼名は虎千代……、虎とはいかなる動物か……
純粋に気になることに……意識を飛ばしてたんだけど……へ、へ、へくしゅん
虎くんに近寄ると、さっきから鼻がむずむずしてっへ、へっくしゅん、へくしゅーん……ずび、なんだこれは
PART 143: Dragon's Disciple[]
暗闇に色んなものを見るけど……そいつ、一番かっこいいから……
PART 144: Kenshin's Heart[]
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火車切も、だいじょうぶ。ぼくらは謙信公のかたな、つよいこなんだ
おなかがすいてるとき、さみしくなるって。これたべて、みんなにおいつくぞ
謙信公はたくさんのおこめをそだてて、たくさんのひとをやしなっていた。謙信公からおこめをもらったひとはうれしそうだった
PART 145: Stage Act 6[]
- Requires Recollection 115 to have been seen.
- Inaba Gou and Tomita Gou must have been obtained, and the party must be composed of the other six swords to trigger the recollection.
- Beating the boss is not a requirement, and the recollection will play when the party returns to the citadel.
それに、みんなと歌って踊ってる時は……お腹の痛みもましになる気がするんだ
出来るかなぁって思っていたことも、少しずつ出来るようになっていくんだ
かつての主は、美しい踊りを目にし……己の秋を知ったのだ
そうなんだね。でも、お前はここに居て、今まさに天にその手を伸ばさんとしている
はい、心が動き、心を動かす。歌い踊ることはこの瞬間が、ここにあることを示す。今を照らす、その一瞬
↑ 1: See Inaba's Merchant line for context.
PART 146: Backstage[]
- Requires Recollection 145 to have been seen.
そうでしょうか?ただ真正面から敵を倒すだけの正攻法です。面白味には欠けるかと
ああ、君の戦略のことだよ。皆、素直に乗せられているじゃないか
富田で構わない。稲葉もせんぱいなんて見上げられるより、同等に扱われたほうが気が楽なんじゃないかな
では皆、その若輩者の手の内で踊らされているわけだ
踊らされているつもりは!……あ、踊っていただいてますね、はは。皆さん、とても優しいので
天下人豊臣秀吉に見出された天下三作の一角、郷義弘の作刀。御家の宝物、贈答として多くの大名に重んじられた。それこそ江の一振で国が買える程の価値で。私は前田家、君は細川家と稲葉家だったかな
刀剣の見極めにおいて銘ほど重要なものはないけれど、江の多くは無銘。その価値は権威からの評価によってのみ成り立っている
逆に言えば、権威に江と認められた刀だけが郷義弘の刀ということだね
いいや。江の特性を捉え、よく活かしている
それでも、私は……。江を、もっと確かで強い存在に……
夢とは光。光とは天下に同じ、と言ったそうだね
なのに君はその手を伸ばした。……だが、ここは戦場だ。その考え方は間違いではないだろう
PART 147: The Aftermath of a Dream[]
良い悪いではない……。稲葉、お前が夢と言うから
私は夢というものをなにやら良いものと捉えていたらしい
……貴様はなんのために戦っている?1
それに、お前と居ると少しだけ楽しいってことが分かる気がする
↑ 1: While 貴様 'kisama' is nowadays used derogatorily, from the Muromachi era to the early modern era it was used to convey respect similar to 'your highness'.
PART 148: To What Lies Beyond Light and Dark[]
- Requires Recollection 147 to have been seen.
戦場での富さんの走りは流石だな。馬が堂々としてる
光栄だよ。豊前の走りは正に疾風のごとくと言ったところだ
ただ、俺はこの疾さの先に何があるから走るとか、そうゆうのはねーから。ふわふわしてるかもしんねー。それこそお化けみたいにさ
目指す何かを夢と言うなら、それがあるから良い悪いではないみたいだよ
気が付いたら走り出していた。そんな君だから、行けるところがある。共に在れば、辿り着けるかもしれない景色がある。そう思わせてくれる
役に立てるなら嬉しいな。俺は富さんや篭手切みたいに戦略の事はよくわかんねえけど……
おばけには影がねえってさ。だから、どんなに強い光の中でも、どんなに深い闇の中でも、足を取られずに済むかもしれねえ
PART 149: The Story of the Akimoto Family[]
うん、秋元様のところの鳴狐様でしょう? 郷里の宝剣様だよ!? 凄すぎるー!
そう、刀工大慶直胤は山形城下の鍛冶町の鍛冶屋の息子で、水心子正秀は赤湯で野鍛冶をしてたから
秋元永朝様が藩主の頃でしょうか。水心子正秀はそのお抱え鍛冶だったと
うん、江戸でね。大慶直胤はその水心子先生を頼って江戸に出て、弟子になった。その時お世話になっていたのが、日本橋浜町の秋元様のお屋敷。秋元様の援助があったから、水心子正秀と大慶直胤は刀の研究に勤しむことができたんだ。それってとっても感謝ー!
およ! 宝剣様が話してくれた! よもや、そっちの狐は本体かーとも思っちゃったよー
これは、尾曳狐
ええっ! 館林城の縄張りをしたって伝説の!? ほんと!?
ぶはー! 鳴狐、そのような嘘は困ります! 私があの有名なお狐様などと、恐れ多い!
PART 150: Jizou in the Hollow[]
むぎゅー……、踏み出した途端、洞に落ちるなんて……。でも、助かったー
そなたは、もっと周りを見ながら歩いた方がよい
周りを見ながら歩いていたから、穴に落ちたんだけど
……はあ、そなた、古今に似ているな
……刀剣も時代が下れば随分と俗世に塗れる
それを言うなら、鬼と蛇の時代の刀は偏屈だー。刀もろくに見せてくれないし
ああ言えばこう言う。そんなに吾の刀が見たければ、後で見せてやろう
いいのー!? 後鳥羽院の御番鍛冶、豊後国行平の刀! やった!
だから、今はちゃんと前を向いて歩きなさい。古今といい、歌仙といい、この手のものはなぜすぐよそ見をするのか……
……ううん、地蔵菩薩の優しさがさ、なんだか沁みちゃってー……