……鬼丸国綱。天下五剣の一振りだ。鬼を探して、あちこちを彷徨うはめになっている。おれの主は、一体誰なんだろうな……
……鬼丸国綱。夢で見たんだ。あんたのもとに鬼が来ると……
夢を、見た
刀剣乱舞
鬼は、どこだ
鬼が来たときだけ、呼んでくれ
鬼を斬る以外、興味はない
おれは鬼を斬る。手元に置くには不吉な太刀だぞ
勝手に鬼を斬りに行ったらいけないのか
とっとと治療してくれ
すぐ帰ってくるだろ。心配するほどのことじゃない
あんたに話がある
鬼を斬るのか
他の連中を守っている余裕はないぞ
子供扱いか?
差し入れなんて別に
こんなに持たせてどうする気だ?
これを使うか
鬼が斬れれば、それでいい
わかった
体のよい厄介払いか
残念だったな。帰ってきたぞ
帰ってきたぞ
新しい刀……か
出来たぞ
ああ。おれも気になってた
当然だ。これじゃあ鬼を斬れないからな
霊力が高まるな
放っておいていいのか?
手紙が届いてたぞ
なんでおれがこんなところに……
相手が鬼なら、いくらでも斬ってやるさ
なんだ。脇道に入ったのか
殺気が見え見えだ。背後を突くぞ
恨みは無いが、おれの目的のためだ。死ね
訓練なんかに付き合わせやがって…
斬る!
ふっ!
その首……もらった
ちっ……
服が汚れたな
後で……手入が必要だな
おれは鬼を斬ることくらいしか出来ないからな!
っはは、義輝公の気分だな
鬼……来る!
どうでもいい
これなら、もっと強い鬼だろうが……
……待て
これでもう……鬼を探す必要もないか……
……なんで馬当番なんか
……汚れたじゃないか
……なんでおれが畑仕事を
……泥だらけじゃないか
好きに打ち込んでこいよ。おれは適当にやるからさ
それなりに、ためにはなったろ?
そうやって、おれを引き留めようと?
話し掛けるより、治療を頼む
鍛刀が終わってるぞ
手入が終わってるぞ
報せだ
そうか
わざわざそこまでしなくても
そうか
模様替えか
くっ…失敗か…
鬼を切る以外能がないんでな
どうして俺が
すまんな
頼むぞ
別に、こんな物なくても
敵がどいつだろうが、戦になるなら
……ああ、帰ってきたのか。そろそろここを出て、鬼を探しに行くべきかと思案していた
新年だな。さすがに正月から鬼は出ないか……
運試しだ
……小吉。なるほど
……中吉。ふん
……大吉。おい、はしゃぐな
わざわざ声をかけに来なくても、おれはここを見張っている
遠征の連中が帰ってきたぞ
鍛刀が終わってるぞ
手入が終わってるぞ
……内番が終わったんじゃないか?
……鬼は出なかったな
……わかった
はっ!
敵が鬼ならおれの出番だ
鬼を……斬る!
鬼は外!福は内
鬼は外!
鬼を払うのは結構だが、斬らずに済ませるのはなあ
ここからは俺がやる
小判集め……鬼とは関係なさそうだが
50階制覇したか
99階制覇……ようやく終わりか
10階、か
20階、か
30階、か
40階、か
50階、か。これで半分か
60階、か
70階、か
80階、か
90階、か
99階……あれが終点か
よくもまあ
行くぞ!
六周年か。……別に。興味はない
七周年か。……ここには、案外長居できるかもしれないな
八周年か。……鬼を斬ることなら任せてくれ。そのためにおれはここにいる
……九周年か。ああ、あんたは祝いの席に行ってくれ。おれは鬼が出ないか見張っている
……十周年ともなると、さすがに挨拶が必要かと思ってな。これからも頼む
……ほう、あんたはこれで一周年か。意外とやるんだな
就任二周年を迎えたんだな。この二年の間、鬼を見かけたことはあるか?
……就任三周年か。こうなると、鬼のほうが逃げていくかもな
就任四周年、だな。油断した頃に鬼は来る。その時は任せておけ
就任五周年、おめでとう。……なんだ、普通に祝ったらいけないのか?
就任六周年……か。あんたのところにいれば、鬼に負けることはまずないだろうな
……就任七周年だな。まぁ、こうやって毎年祝うことができる平穏が一番だ
就任八周年か……。なんにせよ鬼の脅威はこの本丸にはない。そういうことだな
就任九周年……。あんたにはもう次の節目が見えてきたわけだ。感服するよ
就任十周年、おめでとう。……まぁ、節目の年くらいはおれだってちゃんと祝う
鬼丸国綱。鎌倉から帰ってきた天下五剣の一振だ。鬼は人の心より生じるもの。あんたも鬼にならないよう、気をつけてくれ
いつまでここにいることになるかはわからんが、せめてその間は、あんたの力になる
鬼と人と、はたして本当に違いがあるんだろうかな
おれは、あんたの思うようなたちじゃないんだ
おれを戦に使った主は、大方討死にしてる。あんたは……どうなんだ?
あんたの夢の中にいる鬼でも斬ればいいのか
このままじゃ何も斬れないぞ
あんたのために強くなろうってあいつの意を汲んでやれ
鬼を斬るのか
できるだけ善処する
ま、ありがたく
差し入れか。助かる
こんなに持たせるなんて、長旅になるのか?
わかった
これを使うか
あんたの見立てなら、それでいい
あんたの頼みだからな
待たせたな。帰ってきたぞ
帰ってきたぞ
新しい仲間……か
出来たぞ
ああ。まめに手入してくれ
切れない太刀じゃ、あんたの役に立たないからな
霊力が高まるな
せっかくこなしたんだから、放っておかないほうがいいぞ
ほら、あんたへの手紙だ
おれは何も意見する気はないからな
ああ。おれだって戦が嫌いなわけじゃない
せっかくだ。もらっておけよ
ついてこい。殺気に狂った隙を突くぞ
恨みはないが、主の目的のためだ。死ね
他の連中が強くなるのは悪いことじゃないがな
斬る!
はっ!
その首、もらった!
っち……!
服が汚れたな
あとで、手入れしてもらわないとな
おれは……主の敵を斬ることしかできないからな!
鬼を斬るのがおれの役目
おれが一番、ね
……待て。見誤るなよ
あぁ……そうか、もうおれが……主を変えることはないんだな……
そんな事しなくても出ていったりはしない
まずは治療だ。その後に、話は聞く
鍛刀が終わってるぞ。見に行かなくていいのか?
手入れが終わってるぞ。交代はまめにな
催し物だとさ
よかったな
手間をかけさせたな
ああ
くれぐれも、鬼の形をした家具は置くなよ
失敗か
鬼を斬る以外能がないんでな
どうしておれが……
すまんな……
頼むぞ
案外、心配性なんだな
敵がどいつだろうが、それがいくさのならいだ
……ああ、帰ってきたのか。心配するな。あんたが帰ってくるのなら、おれは鬼を探しに出たりはしない
桜に鬼が引き寄せられてくるかどうかは知らないけどな、少なくともこの本丸は安全だぞ
なるほど。あんたはこれで一周年か。道理でやると思った
就任二周年を迎えたんだな。鬼は誰の心にも潜むもの。強くなったあんたがそうならないよう願っている
……就任三周年か。ああ。それでいい。明るく過ごしていれば、鬼は去っていくだろう
就任四周年、だな。油断した頃に鬼は来る。あんたがそうならないように守るのが、おれの役目だ
就任五周年、おめでとう。……なんだ、おれがなにかおかしいことでも言ったか? だが、その笑顔はいいな
就任六周年……か。あんたのところにいれば、鬼には必ず勝てる。そう思えるんだ
……就任七周年だな。こうやって毎年祝うことができる平穏が一番だ。おれだってそう思うさ
就任八周年か……。なんにせよ鬼の脅威はこの本丸にはない。だからっていなくなったりはしないけどな
就任九周年……。次の節目が見えてきたわけだ。良いことだ。そうやってずっと明日を見ていてくれ
就任十周年、おめでとう。……まぁ、節目の年くらいは祝うさ。出し惜しみしているわけじゃないけどな
主へ
旅に出ると言い出したのは、おれ自身の問題だ。
見つめ直すときが来た。それだけのこと。
To Master.
That I asked to go on a journey is my own problem.
The time to take another good look has come. That's all there is to it.
主へ
今、おれがいるのは鎌倉だ。
これから北条時頼殿のもとへ向かう。
この時期、時頼殿は得宗家の当主となり、執権として才を発揮している。
得宗家の重宝であるおれもそこにあるはずだ。
おれは何を斬ったのか。
それを見極めることが、おれの内から湧く錆を取り除くことになる。
To Master.
Right now, I'm in Kamakura.
I'm planning to head to Hojo Tokiyori-dono.
Around this time, Tokiyori-dono became the head of the Tokuso family and demonstrated his talents as the shikken.
I should also have been there as the treasure of the Tokuso family.
I wonder what I cut.
Ascertaining that will help me get rid of this rust that's been building up inside of me.
主へ
……鬼とは、何なのだろうな。
他の鬼切りの刀とは違い、おれが斬ったのは夢の中に現れた鬼。
実際に斬ったのは火鉢の足だ。
考えてみれば、時政殿にしろ、泰時殿にしろ、得宗家の歴代は、
謀略の限りを尽くし、時頼殿もまたその中で当主となった。
その心に、己を蝕む闇がなかったとは到底言えないだろう。
ならば、この錆の正体は……。
遠くへ旅に出ている場合ではないようだ。じきに戻る。
To Master.
...I wonder what Oni are.
Unlike other demon-felling swords, I slew an Oni that appeared in someone's dream.
What I slew in reality was the leg of a brazier.
Thinking about it, whether it be Tokiyori-dono, or Yasutoki-dono, during the time of the Tokuso,
while devising every possible scheme, Tokiyori-dono became the head amid all that.
One can't say there was no smidge of darkness eating away at his heart.
In that case, the true identity of this rust is...
It seems this is no time for me to be travelling far away. I'll return soon.